バーズタウン

兵庫県姫路市夢前町護持
2018年3月訪問、2018年10月更新

兵庫県姫路市の山間部にはいくつかニュータウンがあり、その中でも比較的規模の大きい「バーズタウン」を訪問した。

姫路駅からJR姫新線に乗って2駅目の余部駅で降り、駅近くのバス停で姫新バスに乗る。そこから30分ほどの護塚橋停留所で降りる。そこから、数百メートル歩くと、「夢前バーズタウン」の入口だ。

ニュータウンの入口

入口には像が置かれている。ほおづえを着いた像。「太陽の塔」で有名な岡本太郎の作品で、1974年の街開きとともに制作されたものだそうだ。

入口にある像「若い泉」

像のタイトルは「若い泉」。像の口の奥にはパイプのようなものがあり、かつてはそこから水が出ていたのだろう。しかし今や水は止まり、池からは雑草が生え、周りの地面はブロックが割れていて、荒れ果ててしまっている。

「若い泉」の顔

入口の脇にはニュータウン全体の区画地図がある。このニュータウンが細長い形をしていることが見て取れる。また、それぞれの住宅区画には1から順に番号が振られている。最も大きな数字は1000を超えている。途中に欠番があるかもしれないし、住宅区画すべてに家が建っていることもないだろうが、ニュータウン内に数百世帯はありそうだ。

ニュータウンの中を歩いてみる。中央に片側1車線の道路があり、細長い街区の端から端まで延びている。その道の左右に住宅街が広がっている。中央通りから左右に50メートルくらいまでの範囲はなだらかな地形であるが、そこから先は急な斜面となる。一部の家々はその斜面上にも建っている。

ニュータウンの中央を走る道路

街区内に商店はないが、整骨院や老人ホームが見られる。また、何かの事業所が数軒ある。

人通りはほとんどないが、車がときおり通り過ぎていく。

ニュータウンの一角

中央通り沿いの4箇所にバス停が設けられている。姫路方面の路線バスが発着しているが、1日3往復しかない。姫路駅行きの往路便が朝、駅からの復路便が夕方ごろに設定されており、通勤・通学での利用が多少なりともあることが推測される。

バスの来ない時間帯はニュータウンの外にある護塚橋停留所を利用することになる。こちらからは姫路駅方面のバスが1時間に1本程度出ている。姫路駅までは40分程度。本数は少ないものの、姫路市中心部への通勤・通学は不可能ではない。

神姫バスの「バーズタウン」停留所
ニュータウンにはいくつかの停留所があるが、その中で最も最奥に位置する。

ニュータウンとしては成熟期に入っているようだが、寂れている様子も特段なく、まだまだ多くの人々が生活をしている町であるようだ。

高台からニュータウンを望む
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